あらすじ
急増した外国人観光客の争奪戦、美瑛のひとり負け
行政主導の抽象論の限界、恵まれた地域資源が成果につながらない
なにが問題か
上川管内で2012年から急増した外国人宿泊者は、どの市町村がとったか。
下図37-1によれば、美瑛のひとり人負け。新しいホテルやリゾート建設が進んだ旭川・富良野・占冠村や、層雲峡の上川町が圧倒した。民間資本の力だ。
下図37-2は市町村の伸び方がわかるグラフだ。景観とまちづくりの抽象論は横に置いて、この差はどこからきたか観光業界の関係者は反省する必要がある。
下図37-3は2002年から2016年の15年間の外国人の宿泊の伸びのデータだ。倍率やパーセントだと判断を誤る。ビジネスはお客の実数を数えないといけない。
なぜこうなるか
東日本大震災のあと5年間の大きな波のビジネスチャンスを美瑛町は逃した。伸びる分け前をとる実力が劣ったということ。考えられる理由は、
景観づくり・美瑛ブランドの発信など行政主導の抽象論の限界ということ
この5年間に投入した観光関連予算の成果が不十分とういこと
宿泊能力の需給バランスがとれていないこと(新規参入者がいるかどうか)
まとめ
抽象論はやめて、滞在型と冬季観光を本気でやるかどうか決める時期にきているのではないか。
観光関係者はこのデータをどう受け止めて課題を設定するのか考えてほしい
町民としては、観光予算の選別と集中および成果を求めていく
町民出資DMO株式会社、観光振興に民間投資で雇用創出などもっと大胆に
by Noriaki Gentsu @NorthQuest, びえい未来ネット
参考資料
北海道観光入込客数調査報告書 北海道観光局ポータルサイト
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