あらすじ
美瑛の宿泊観光~この20年間、上川管内で宿泊客の競争力・成長力を示していない
要因としては、戦略がないか、戦略に不備があるのどちらか
基幹産業なら雇用を増やす繁栄の戦略目標が要るだろう
なにが問題か
上川管内の宿泊延べ数をこの20年で比較した。図38-1から美瑛の競争力のなさ、図38-2から成長力のなさが明らか。なおデータは道内客・道外客・外国人を含む。単位は1000人泊。図38-1と図38-2は同じデータをグラフを変えて表した。
上川管内で長期減少傾向にあったデータが、2011年から外国人宿泊客延べ数が約50万人急増した。これがV字回復に寄与している
上川がV字回復するなかで、美瑛はインバウンド争奪戦で他の市町村に負けた。これが競争力と成長力の劣勢につながった
つまり、国内客の減少をインバウンドでカバーした市町村が勝ち組となった
なぜこうなるか
基本はつぎのどれかしかない。①戦略がない、②戦略はあるが実現性がない。実現性がないとは、的はずれあるいは現状認識の誤り。具体的にはつぎの要因が仮説として考えられる。(この部分追記した)
市場動向に応じたタイムリーな民間投資の差(旭川・富良野・占冠におけるホテルやリゾートの民間投資の急増)が、宿泊客の吸引力の差となった
層雲峡と白金温泉の実力差が縮まらない
基幹産業と言いながらオール美瑛の事業戦略が欠如。(観光のありかたについて迷い、抽象論、民間の新規参入に対する障壁)
まとめ
これから、観光について原点に返って考えないといけないこと
上川管内でとりうる弱者の戦略(ランチェスターの法則)にどういうものがあるか
観光が基幹産業なら、民間の新規参入で従業者数を増やす繁栄の戦略オプションが描けないか
景観の保全と観光の基幹産業の両立という答えのない議論を続けていないか
by Noriaki Gentsu @NorthQuest, びえい未来ネット
参考資料
北海道観光入込客数調査報告書 北海道観光局ポータルサイト
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